これまでに弊社サポートデスクにお問い合せいただきましたご相談内容を、Q&Aにまとめましたので、どうぞご活用ください。
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Q01. BOXの種別とは?
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- 種別としては屋外用、屋内用に別れる。屋内用の需要はほとんどなく標準より外れている。現在は屋内外兼用型となる。
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Q02.電圧及び周波数とは?
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- 電力会社供給の場合は、現在ではほとんど6600Vである。
特別高圧電力受電の2次変電室の場合は3300Vもある。 - 周波数は、日本では現在50Hzと60Hzの2種類で、その分類は図の通りです。
- 電力会社供給の場合は、現在ではほとんど6600Vである。
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Q03.変圧器(トランス)について
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- 3-1 変圧器(T)とは?
- 電力会社または、その他の一次変電所より電力の供給を受けて3300V・440(420)V・210V・210-105Vの低い電圧に変える機器。
- 3-2 動力用変圧器(3φ3W、3φ4W)とは?
- 一次側の電圧が6600Vの場合は標準品であるが、3300Vの場合は標準外となり納期・価格とも変わる。
- 二次側の電圧は3300V・440(420)V・210Vがあり、210Vが標準でその他は標準外となる。
- 440(420)Vの場合は、3φ4Wの中性線引出タイプが標準である。
- 3-3 電灯用変圧器(1φ3W)とは?
- 二次側が210-105Vの単相三線式が標準で、105Vの単相コイルが二つ入っている。現在では1φ3Wの単相三線式(単三)専用が標準となっている。1φ3W、1φ2Wの両用使用できるものは標準外となる。
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Q04.受電用高圧負荷開閉器(LBS)について
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- 4-1 受電用高圧負荷開閉器(LBS)とは?
- 電力会社との責任分界点に設ける短絡保護用電力ヒューズ付の開閉器をいう。この開閉器は2種類の機能の違うものがある。
- 4-2 トリップ機構付(TC付)受電用高圧負荷開閉器(LBS)とは?
- トリップ機構付とは、高圧地絡継電器と零相変流器の3つの組合せで使用するもので、高圧地絡継電器の動作で開閉器を回路(トリップ)させるこの使い分けは、電力会社電柱より直接ケーブルで引き込む場合に用いる。
- 4-3 トリップ機構なし(TCなし)受電用高圧負荷開閉器(LBS)とは?
- 構内第1柱に零相変流器内蔵の気中負荷開閉器を取り付けた場合に用いる。
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Q05.進相コンデンサー(C)とは?
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- 力率を改善し電気料金の軽減を図るために取り付ける。通常動力用トランス容量の1/3を目安とする。図面に「DC内蔵」とよく出てくるが、放電コイルのことで、現在では(DR)放電抵抗になっている。
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Q06.電圧計(V)とは?
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- その回路にかかっている電圧を測る機器。PF-S形受電では低圧回路に取り付けることが望まれている。
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Q07.電流計(A)とは?
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- その回路に流れている負荷電流を測る機器。大きな電流を小さい電流に変える電流変成器(CT)の2次側に取り付ける。
- 容量は取り付けるトランスの定格容量で決まる。
- 電圧計も電流計も従来は切換開閉器が別取り付けになっていたが、最近は内蔵式が多くなってきている。
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Q08.配線用遮断器(MCCB)とは?
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- 変圧器の保護と区分ごとの配電用に用いられる。短絡及び過負荷保護のできる開閉器である。
- 定格電圧は600Vとなっているので、400V級の回路まで使用できる。
- 以下にPF-S形に主に使用されているものを列記する。
3P(2P)50Aフレーム 5・10・15・20・30・50Aセット 3P(2P)60Aフレーム 5・10・15・20・30・50・60Aセット 3P(2P)100Aフレーム 60・75・100Aセット 3P(2P)125Aフレーム 60・75・100・125Aセット 3P(2P)225Aフレーム 125・150・175・200・225Aセット 3P(2P)250Aフレーム 125・150・175・200・225・250Aセット 3P(2P)400Aフレーム 250・300・350・400Aセット 3P(2P)600Aフレーム 500・600Aセット - 時々2次側に接続する配線サイズが大きい等の場合、フレーム容量が一段上のフレーム(例えばセット電流が100Aなのに250Aフレーム)になっていることがある。この場合は、特注扱いとなり納期がかかるので注意が必要。 。
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Q09.取引用変成器(VCT)とは?
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- 電力会社側にて需要家の電気の使用量を検出するための機器。(電力会社にて取付)
- (有効15年で交換される。)
- 注)このスペースについては別項のキュービクルの電力会社別指定事項を参照。
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Q10.取引用積算電力計(Wh)とは?
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- 電力会社側にて需要家の電気使用量を積算するための計器。(電力会社支給)
- 注)このスペースについては別項のキュービクルの電力会社別指定事項を参照。
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Q11.避雷器(LA)とは?
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- 落雷の時、送電線に異常電圧が侵入し、各機器に影響を及ぼさないように速やかに大地に逃がす役目をするもの。基本的には引き込み柱もしくはキュービクル内に設ける。
- LBS受電で時々図面上でLAに断路器が付いてくるものがあるが、簡易受電(PF-S形)の場合、JIS規格ではLBSの2次側に直接接続しても良いことになっている。
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Q12.プライマリーカットアウト(PC)について
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- 12-1 プライマリーカットアウト(PC)とは?
- 変圧器ならびに進相コンデンサの1次側に開閉を目的として取り付ける開閉器の各相に、通常1個ずつ入れる単極用である。
- 変圧器の過負荷保護用としても用いられる。(短絡保護は、できないので注意が必要である)
- 12-2 付けなくてはいけないものか?
- キュービクルの場合は、取り付けなければならないという規程はない。
- 12-3 どのような時に取り付けるのか?
- 使用上“開閉”を目的とする場合。
- ただし、この場合は次の事が義務づけられている。
- コンデンサに使用する場合は、50kVAを超える場合は、高圧交流負荷開閉器を使用すること
- 変圧器に使用する場合は、300kVAまではPCでよい
- 変圧器に使用する場合で、300kVAを超える場合は負荷開閉器(LBS)などを使用すること
- PF-S形でコンデンサ用に使う場合は、50kVAまでは銅線素通しでよい。
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Q13.漏電警報器(LGR)とは?
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- 消防法で取り付けを義務付けられた建築物にキュービクルを設置する場合に必要。
- 数量および取り付け位置については別に規則はないが、低圧側の2次側の回路で地絡が起きたときに確実に警報が出るようになっていればよい。
- 保守上または負荷の特性上問題がある場合は、MCCB1回路ごとに取り付けてもよいが経済的に問題あり。
- 普通、回路数の少ない時は各変圧器バンク共通で1個が経済的であり機能も十分果たせている。
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Q14.換気扇の取り付けについて
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- キュービクルは通常自然の対流で換気できる構造でBOX内部温度を規定値以下に抑えなければならない。(500kVA以下)
- 温度が規定値以内で、尚かつ安全を増す為に付けることは別によい。
- 周囲条件の悪い所で付けた場合、その悪い空気を吸い込んで、かえって事故につながる場合もある。
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Q15.キュービクルの据え付けについて、振動防止に良い方法はないか?
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- 弊社では防振(VI)キュービクルとして、経済的な方法も用意しております。ご注文の際にご指示があれば汎用のどの機種にも装着することができます。
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Q16.設置場所が非常に狭く、後面にスペースがないが?
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- そのような場合は弊社の
省エネ省スペースキュービクル「キュービコム」をお薦めします。
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Q17.キュービクルと他の建造物との寸法はどれだけあれば良いか?
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- キュービクル式の保有距離は、次図に通りです。(高圧受電設備指針による)
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Q18.キュービクルの周囲に柵等が必要か?
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- キュービクル自体が金属箱で接地されており、触れても全く危険はなく、各扉もハンドルキーにて施錠されているので、設置されたままでよい。(周囲保有距離が3m以上確保できる場合)
- 但し、道路側とか外部からの影響が予想されるところでは、保護をするのは自衛上必要と思われる。また、幼稚園、学校、スーパーマーケット等で幼児が容易に金属箱に触れるおそれのある場所では、柵等を設けることを推奨します。
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Q19.推奨キュービクルとは?
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- (社)日本電気協会の推奨審査に合格したもので、キュービクル式高圧受電設備の健全な発達と自家用需要家受電設備安全の確保と電気事業者への事故波及防止に寄与することを目的とするもの。
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Q20.非常電源専用認定キュービクルとは?
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- 消防法施行規則に規定するキュービクル式非常電源専用受電設備のうち、高圧で受電するものを(社)日本電気協会の定める認定基準に適合しているものと認定されたキュービクル。